歯科医院で使用している道具たち!(歯科衛生士編)
- 2025年9月30日
- 予防歯科
こんにちは、WILLDentalCliniです 🙂
日中はまだ暑さの名残を感じるものの、朝夕にはすっかり涼しい風が吹き、秋の深まりを感じる季節になってきましたね。秋分を過ぎて昼と夜の長さがほぼ同じになり、気づけば日が暮れるのも早くなってきました。夏の疲れが出やすいこの時期は、体調を崩される方も少なくありません。皆さまお元気でしょうか?
先日、歯石をとるのに使っていた道具はどんなものですか?と患者さんから聞かれてお見せしました。
私たちには馴染みがあるものなので見慣れていますが、結構物珍しそうに見てらしたので、この機会にご紹介しますね!
まず、歯科衛生士がどんなことを普段の診療でしているかと言うと、
① 予防処置
患者さんのお口の健康を守るために、むし歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)や歯石を取り除き、口腔内を清潔に保つ処置を行います。
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スケーリング(歯石除去)
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PMTC(専用器具を使った歯のクリーニング)
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フッ素塗布によるむし歯予防
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シーラント処置(小児の奥歯の溝を埋めてむし歯予防)
② 診療補助
歯科医師の治療がスムーズに進むように、さまざまな補助を行います。
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器具の準備や消毒
- 治療の先を読む、アシスタント業務
③ 保健指導(患者さんへの指導)
患者さんが自宅でも正しいケアを続けられるようにサポートします。
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正しい歯みがきの方法(ブラッシング指導)
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フロスや歯間ブラシの使い方指導
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食生活や生活習慣のアドバイス(むし歯・歯周病予防のため)
主にこのような事をしています。
今回は歯垢や歯石を除去する道具を主に調べてみました!
歯石を取る道具はスケーラーといい、大きく分けると ハンドスケーラー と 超音波スケーラー の2種類があります。
① ハンドスケーラー(手用スケーラー)
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手で動かして歯石を削り取る器具。
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鋭利な刃先を持ち、歯石を歯面から弾き飛ばすイメージ。
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細かい場所(歯と歯の間や歯肉の下)を丁寧に清掃できる。
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種類:
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シックルスケーラー:三角形の刃、主に歯と歯の間の歯石除去に使う。
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キュレットスケーラー:丸みのある刃、歯肉の中(歯周ポケット)まで届く。
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② 超音波スケーラー
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**超音波の微細な振動(1秒間に2万〜5万回程度)**で歯石を粉砕・除去する器械。
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同時に水を噴射し、振動熱を冷却しながら歯石を飛ばす。
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短時間で広範囲の歯石を効率よく取れる。
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患者さんによっては「キーン」とした振動や冷たさを感じることがある。
- チップを変えることで硬い歯石を除去したり、縁下(歯茎の下)の清掃をおこなう
また、縁下にある歯石を探知するためにプローブ(歯周ポケット※歯茎の下の溝※を測る道具)を使用することもあります。
プローブ
いかがでしょうか。
尖って怖い!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科衛生士は歯や歯周組織の構造を理解し、学生時代から練習をしてきております。熟練の技で歯や歯茎を傷つけないような手技を取得しているので、痛みはあまりありませんのでご安心ください。
(歯茎の状態などによっては少しは痛むこともあるよ!)
技術を習得する必要があり、慣れない人がやると歯や歯茎を痛めてしまうこともあるため、似たような道具で自分で取ろうと思わないでくださいね!
間違ったアプローチで傷付いてしまうと取り返しのつかない事になってしまうので、ついてしまった歯石は定期検診に通って除去してもらうなど、プロにお任せください。
ご予約はネット予約か、お電話お待ちしています 😛
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