咬むための筋肉の一つである咬筋の過剰な緊張や筋肉の過度な発達を緩和するために行われる治療です。ボトックスとは、ボツリヌストキシンと呼ばれるタンパク質を基にした神経伝達物質の一種で、筋肉の収縮を抑制する効果があります。
咬筋にボトックスを注射することで、筋肉の過度な活動が抑制され、歯ぎしりや顎関節症などの症状が改善されることが期待されます。また副作用として咬筋が細くなるのでいわゆる顔痩せと言われる顔周りがシュッと細くなる状態になります。
具体的な手順は、医師が咬筋の特定の部位に微量のボトックスを直接注射していきます。注射は比較的簡単で、施術時間も短いです。
即日で効果が発揮されるわけではなく2~3週間後に効果が出てきます。効果の持続期間は個人差がありますが、通常は3ヵ月から4ヵ月程度が一般的です。施術後は通常、何回かの定期的なメンテナンスが必要となります。
これを繰り返すことによって咬筋自体が細くなりボトックス注射をしなくても咬む力が弱くなります。
咬むための筋肉は咬筋、内側翼突筋、側頭筋、外側翼筋と4種類あり咬筋が弱まっても通常の食事をとることが可能です。しかし、収縮力は弱くなるので硬いものや歯ごたえのあるものが食べにくくなることがあります。また、注射後数日は軽い痛みのような違和感を感じることもあり施術の際には副作用やリスクについて医師と十分な相談を行い、医師の指示に従うことが重要です。
当院では噛みしめ、歯ぎしりの緩和のため自由診療で33000円にて上記治療を行っています。
歯ぎしりがひどいが、過去に作ったマウスピースは違和感が強くてうまく使えていないなどありましたらぜひご相談ください。医療費控除の対象にもなりますのでお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。