二次虫歯(カリエス)ってなに??
- 2024年5月14日
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こんにちは!WILL Dental Clinic の石田です。
今回は通常の虫歯ではなく歯科治療を受けた後にできてしまう二次虫歯についてご説明します。
歯科治療を受けたのに虫歯になってしまうの?とびっくりすると思います。
また、悪いことに詰め物や被せ物の境目や中で虫歯が進行してしまうため発見も通常の虫歯に比べて難しいことが多いです。
二次虫歯ができてしまう原因としては、
詰め物や被せ物の劣化によって歯との間に隙間ができたり、目では見えない微細なヒビが入り、そのわずかな隙間から細菌が入り込んでしまうことが挙げられます。また、被せ物を接着するための接着剤が劣化することによっても発症します。
人工の材料はどうしても上記のような理由から永久に使うことは不可能で、歯科治療を受けた歯は一度治療すると再度治療になる修復サイクルというものに陥ってしまいます。
また修復をするたびに歯はすこしずつ小さくなり段々とご自身の歯がなくなっていってしましまいます。
肝心なのは修復のサイクルは治療した時点でもう避けて通れないため、どのように再治療になるサイクルを伸ばしていけるかという点です。以下にサイクルを伸ばすために必要な項目をお示しします。
1.セルフケア
詰め物と歯の間の段差などに汚れが溜まりやすいためご自身でしっかりとケアをしていくことが必要です。
2.定期検診
定期的にレントゲンを撮るなど二次虫歯ができたとしても小さいうちに見つけることができれば歯を削る量が少なくなり歯の寿命は延びます。
3.虫歯になりにくい素材を選ぶ
例えば金銀パラジウムといわれる一般的な金属とセラミックでは圧倒的にセラミックのほうが虫歯になりにくいです。理由としてはセラミック自体は劣化がほぼ起きないことと歯とくっつける接着剤が強力なものを使えて劣化が少ないです。
また製造方法の違いによって生まれる歯との適合度の違いも重要で歯との間に段差が生じて汚れが溜まるリスクを下げることができます。
4.咬む力のコントロール
咬む力が強い方は詰め物や被せ物だけでなくご自身の歯にもクラック(ヒビ)を入れてしまう可能性が高くなります。その隙間から虫歯になる可能性もあるため夜間の歯ぎしりの力を緩和するナイトガード(マウスピース)の使用やボトックス注射をおすすめします。
5.矯正
例えば反対咬合や開咬(オープンバイト)の方は奥歯に咬む力が集中してしまいヒビが入って虫歯になりやすかったり、歯自体が割れてしまい抜歯になる可能性が高いです。
また、歯並びが悪いと歯磨きがしにくいので虫歯になったり、歯周病になる可能性も高くなります。そのため矯正治療をすることでサイクルを延ばすことができます。
厄介な二次虫歯ですが上記のようなことを実践していただけると大幅に予防することができます。
お困りのことがございましたら、いつでもご相談ください。
治療だけでなく定期検診クリーニングも随時受け付けております。