インフルエンザ予防と口腔ケア
- 2025年2月7日
- 予防歯科
こんにちは、WILL Dental Clinicです。
2月も寒さが厳しく、まだまだインフルエンザが流行している中
早くも花粉が飛び始め、体調管理が難しい季節ですよね。
そこで今回は、インフルエンザ予防と口腔ケアの関係についてお話したいと思います。
インフルエンザはウイルスが主な原因で発症する感染症であり
風邪と似た症状が出ますがより重篤になることがあります。
特に高齢者や持病を持つ人にとっては命に関わるリスクがあるため、予防が非常に重要です。
その予防の一環として、手洗いやワクチン接種がよく知られていますが、実は口腔ケアもインフルエンザ予防に大きく関係しています。
口腔ケアの重要性
口腔内は多くの細菌が繁殖する環境で、特に歯垢や舌苔には細菌が多く含まれます。
これらの細菌が唾液中に存在することで呼吸や飲食物を通じて体内に侵入し、感染症のリスクを高めることがあります。
口腔内の清潔を保つことは細菌の増殖を抑え、感染症の予防につながります。
インフルエンザウイルスは主に飛沫感染や接触感染によって広がりますが
口腔内の健康状態が悪化していると体の免疫力が低下し、インフルエンザにかかりやすくなる可能性があります。
特に高齢者や免疫力が低下している人は口腔内の環境が悪化していると肺炎を引き起こしやすくなるため、インフルエンザの合併症を防ぐためにも口腔ケアが重要です。
インフルエンザ予防と口腔ケアの具体的な方法
手洗い・うがいの徹底
ウイルスの侵入を防ぐために手洗いやうがいは欠かせません。
外出先から帰宅後や食事前、トイレの後など、こまめに手を洗いましょう。
また、うがいも口腔内のウイルスや細菌を洗い流す効果がありますが
併せて口腔ケアを行うことでより高い予防効果が期待できます。
歯磨きとフロスの活用
歯垢は細菌の温床となりますので毎食後の歯磨きを習慣化しましょう。
歯と歯の間に溜まった食べカスや細菌は、フロスや歯間ブラシを使って取り除くことが大切です。
歯磨きだけでは取りきれない部分を清掃することで口腔内の衛生状態を高め、全身の健康維持に繋がります。
舌苔の除去
舌の表面に付着する舌苔(ぜったい)も細菌の温床となるため、舌ブラシを用いて定期的に清掃しましょう。舌苔を取り除くことで口臭の改善だけでなく、感染症予防にも効果があります。
歯科定期検診
口腔内の健康を維持するためには、定期的な歯科検診も欠かせません。
歯石や歯垢の除去を専門家に行ってもらうことで、口腔内環境を常に清潔に保つことができます。
特に高齢者は自分では気づきにくい口腔トラブルが進行していることがあるため、定期的な検診が非常に重要です。
口腔ケアがもたらす全身の健康効果
口腔ケアはインフルエンザ予防だけでなく、全身の健康にも関係しています。
口腔内が不衛生な状態では歯周病や虫歯のリスクが高まり、これが全身に炎症を引き起こす可能性があります。
歯周病は心疾患や糖尿病とも関連が深く、慢性的な炎症が全身の免疫力を低下させることが知られています。
口腔ケアを行うことで口腔内の細菌量を減少させ、全身の免疫機能を正常に保つことができ
結果として感染症全般の予防効果が高まるとされています。
また、唾液の分泌を促すことで消化を助けるだけでなく、唾液に含まれる抗菌物質が細菌やウイルスの増殖を抑制する効果も期待できます。
まとめ
インフルエンザ予防には、ワクチン接種や手洗い、うがいといった基本的な対策が重要ですが
口腔内の細菌を減らし免疫力を高めるためには、毎日の歯磨きや舌苔除去、フロスの活用、そして定期的な歯科検診も効果的です。
インフルエンザやその他の感染症から身を守るためにも、全身の健康管理の一環として、口腔ケアをしっかりと行いましょう!
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