痛い虫歯と痛くない虫歯|ウィルデンタルクリニック|木場駅の歯科・歯医者|土日診療

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痛い虫歯と痛くない虫歯

こんちは、WILL Dental Clinicです。

今回は虫歯の進行レベルについてお話します。

「虫歯」と聞くと「痛い」というイメージがあるかと思いますが、痛みのある虫歯はかなり進行している状態です。

虫歯は、歯の表面が細菌によって破壊される病気で、放置すると深刻な痛みや歯の損傷を引き起こす可能性があります。しかし、虫歯には痛みを伴う場合と、痛みを感じない場合があります。

それはなぜか?

まず、歯の構造について見てみましょう。

 

歯の構造

歯は人体組織で一番硬いとされている「エナメル質」と柔らかい「象牙質」でできています。象牙質の奥には歯髄(神経)があります。

虫歯がエナメル質に留まっている段階ではまだ痛みは感じません。しかし象牙質まで進行すると、冷たいものや熱いものがしみたり、場合によっては痛みを感じたりします。

 

虫歯の進行

Co(虫歯の前段階)

虫歯の原因菌が作り出す酸によって、歯が溶かされ始めた段階です。まだこの段階では、唾液の力によって再石灰化することで、歯が修復されます。

 

C1(エナメル質の虫歯)

 

虫歯がエナメル質にとどまり、象牙質に達してない段階です。エナメル質には神経がないので痛みはありません。この段階では、歯磨きやフッ素塗布を行って経過観察するか、歯を少し削って詰め物をする比較的簡単な治療で終わることができます。

 

C2(象牙質の虫歯)

 

虫歯が進行して象牙質に達した状態です。神経には達していませんが、象牙質から神経に刺激が伝えられるため、冷たいものがしみたり痛みが出たりすることがあります。病変部が大きければ、詰め物や被せ物を製作することとなります。

 

C3(神経まで進行した虫歯)

 

虫歯が神経に達した状態で、強い痛みが生じ、冷たいものや熱いものがしみます。こうなると歯の神経を取り除き、歯の根の中をきれいにする治療を行います。

 

C4(虫歯が進行して、歯の根だけ残った状態)

 

虫歯が進行して歯の頭の部分がなくなり、歯の根だけ残った状態です。通常、この状態ではすでに神経が死んでいて、痛みを感じません。歯を保存できる場合は、歯の根の治療をします。保存が困難な場合は抜歯が必要です。

 

痛い虫歯について

痛みを伴う虫歯は、通常、虫歯が進行して歯の内部まで細菌が侵入し、神経に影響を与える段階に達したものを指します。虫歯が進行する過程では、次のような段階があります。

初期の段階

虫歯の初期段階では、エナメル質と呼ばれる歯の表面層が侵されますが、この時点では神経に達していないため痛みはほとんど感じません。この段階では、歯の表面に白斑(白いシミのようなもの)が現れることがありますが、痛みがないため気づきにくいことが多いです。

中期の段階

虫歯が進行してエナメル質の下にある象牙質に達すると、痛みを感じやすくなります。象牙質には細い管があり、その中に神経が通っています。冷たいものや甘いものを口にしたときに、しみるような痛みを感じることが増えます。この段階の痛みは一時的で、何かを食べたり飲んだりしたときにだけ感じることが多いです。

重度の段階

虫歯がさらに進行し、歯髄(しずい)と呼ばれる歯の内部の神経や血管が詰まっている部分に達すると、持続的な痛みや激しい痛みを感じるようになります。特に、食べ物を噛んだり、熱いものや冷たいものを摂取したりしたときに痛みが増します。痛みが耐えられないほど強くなることもあり、放置すると神経が死んでしまうこともあります。こうなると、歯が黒く変色し、細菌感染が歯根まで達し、歯を失う危険性が高まります。

歯根の感染と炎症

虫歯が歯の根元にまで達すると、歯の根に膿が溜まることがあります(根尖性歯周炎)。この場合、歯茎が腫れたり、強いズキズキとした痛みが続いたりします。放置すると感染が広がり、顎の骨にまで炎症が波及することがあるため、早急な治療が必要です。

 

痛くない虫歯について

一方、痛みを感じない虫歯も多く存在します。痛みがないからといって、虫歯が軽度であるとは限らず、進行の仕方や場所によっては痛みが出にくい場合もあります。

初期虫歯(エナメル質の虫歯)

虫歯の初期段階では、歯の表面を覆っているエナメル質が破壊され始めます。このエナメル質には神経がないため、痛みを感じることはありません。この段階であれば、適切なケアやフッ素塗布などで進行を防ぐことが可能です。しかし、痛みがないために気づかずに放置されることが多く、虫歯が進行してしまうことがあります。

虫歯が進行しても痛みを感じない理由

虫歯が象牙質に達しても、すべての人が痛みを感じるわけではありません。象牙質は神経に近いため通常は敏感になりますが、個々の痛覚の差や虫歯の進行が緩やかな場合、痛みを感じにくいことがあります。また、虫歯が歯の表面ではなく歯の側面や隙間で進行している場合も、痛みを感じにくいことがあります。

痛みがない場合でも、虫歯が進行していると内部で深刻なダメージが進んでいる可能性があるため、定期的な歯科検診が重要です。

 

虫歯の予防と対策

痛みがあるかどうかにかかわらず、虫歯は早期発見と予防が重要です。

 

定期的な歯科検診

痛みがなくても、定期的に歯科検診を受けることで、早期の虫歯を発見できます。特に痛みが出る前の段階で治療を行うことで、進行を食い止めることができます。

 

正しい歯磨きの習慣

毎日の歯磨きで歯垢をしっかりと取り除くことが、虫歯予防の基本です。フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、歯のエナメル質を強化し、虫歯の進行を防ぐことができます。

 

食生活の改善

甘いものや酸性の食品を控え、バランスの取れた食事を心掛けることも重要です。特に間食やジュースなどの頻繁な摂取は、歯にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。

 

痛い虫歯と痛くない虫歯のまとめ

痛い虫歯は神経にまで達している可能性が高く、早急な治療が必要です。一方で、痛みを感じない虫歯も放置すると深刻な問題を引き起こすことがあります。どちらの場合も、早期の治療と予防が重要であり、定期的な歯科検診や日々のケアが健康な歯を保つ鍵となります。

 

当院でも虫歯のご相談承っております。

気になることがあれば是非お気軽にお問い合わせください。

ご予約はWeb予約、お電話にて承っております。

 

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