タバコと歯周病の関係🚬
こんにちは!
WILL Dental Clinicです!🎑
今日は喫煙についてのお話しです。
タバコには害があるというのは皆さんご存知だとは思いますが、具体的にどのような影響があるか説明は出来ますか?
喫煙が口腔内にどのような悪影響を及ぼすかを少し詳しくお話しをさせていただきます。
タバコの煙には数千種類の化学物質が含まれていて、そのうち有害物質が約200種類、発がん性物質が約70種類と言われています。
タバコの煙が最初に通過するお口は、喫煙の影響が出やすい場所となります。
タバコの煙には直接的影響と、血液を介した間接的影響の両方があります。
喫煙が口腔内に与える影響
喫煙直後、ニコチンの血管収縮作用により歯ぐきの毛細血管の血流量が減少し、ヘモグロビン量及び酸素飽和度の低下を起こします。
そして、長期間の喫煙で炎症を起こした歯ぐきからの出血がしずらい状態なります。
そのため、歯周ポケットが深く進行した歯周病であっても、歯周ポケット検査時の出血が少なく、歯ぐきのメラニン色素沈着(歯肉の赤黒い着色)もあり、歯肉の炎症が分かりにくくなります。
歯周病喫煙患者において歯肉出血が少ないことは、歯周病の自覚を遅らせることになります。
さらに、ニコチンは線維芽細胞の増殖抑制、付着障害、コラーゲン産生能の低下に作用することから、歯ぐきは線維性の硬く深い歯周ポケットが形成され、進行していくことになります。
歯周病に気がついてから、実際に治療を始めても、歯ぐきの治りは悪いです(もちろん何もしないでいるよりは改善します!)
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせますので、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。更に傷を治そうと組織を作ってくれる細胞(線維芽細胞といいます)の働きまで抑えてしまうので、手術後も治りにくくなります。
また、「ヤニ」という形で歯の表面に残っているので、歯がざらざらして菌が張り付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになるのです。
👄ヤニが沈着したら、放置せず定期的にクリーニングで綺麗にしましょう!
禁煙の効果はありますか?
禁煙することで、この危険性が下がっていくことも、研究の結果解っています。
歯ぐきの血流量は禁煙3日後に有意に上昇し、5日後で非喫煙者レベルまで回復します。
また「歯周病へのかかりやすさ」は4割も減ります。手術後の治療経過も禁煙者は非喫煙者とほとんど差が無くなります。
他にも口腔ガンのリスクは減少し、味覚も正常になります。
歯ぐきのメラニン沈着は、禁煙してもすぐには改善しないことがあるので、ガムピーリングをして禁煙のモチベーションを保つのもおすすめです☺️
WILL Dental Clinic